【なぜ脊髄梗塞は指定難病ではないのか】2024.9.6

一週間前下記のような質問文を厚生労働省難病対策課へ送りましたところ、返事が返ってきましたので、記録としてここに残します。

【質問文】
こんにちは。
本日質問の為お電話で問い合わせしたところ、難病対策課の担当の方が不在とのことでしたので、来週改めて連絡する予定でしたが、文字で返信いただいた方が、他の方への説明に都合が良いと判断いたしました。

私は4年半前に脊髄梗塞を発症し、急性期病院とリハビリ病院を退院し、自宅で訪問リハビリを受けております。

通院は月に一度脳神経内科と泌尿器科です。自力で立つ事歩く事ができず、痺れ、痛み、排泄障害、温痛覚麻痺等様々な後遺症があります。

3年前に「脊髄梗塞仲間たちの闘病記」というホームページを制作し、現在数十名のお仲間の相談や質問を受けております。

患者の皆さんから「指定難病」の5つの条件に当てはまるのに、なぜ脊髄梗塞は指定難病になっていないのかとの質問がございました。脊髄梗塞は人により様々ですが、目に見えない後遺症が沢山あり、皆さん辛い思いをされています。

どうか納得できる回答を頂けますよう、よろしくお願いいたします。

【回答分】

厚生労働省健康・生活衛生局難病対策課でございます。

「国民の皆様の声」にお寄せいただいたご質問につきまして、以下のとおり回答いたします。

  難病法に基づく指定難病の指定については、発病の機構が明らかでない、治療方法が確立していない、長期の療養を必要とする、患者数が人口の0.1%程度に達しない、客観的な診断基準等が確立している、の全ての要件を満たす疾病について、厚生科学審議会疾病対策部会(及び傘下の指定難病検討委員会)の意見を聴いて厚生労働大臣が指定することとされております。
指定難病の各要件を満たすかどうかの具体的な検討は、指定難病検討委員会において行われ、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業の公募研究として採択された研究班より提案のあった新規疾病について、医学的見地から検討を行っております。

 現在のところ、脊髄梗塞については、研究班からの提案が出てきていない状況であり、今後、研究班からの提案があった際には、指定難病検討委員会で検討することになります。

 何卒よろしくお願い申し上げます。

 厚生労働省健康・生活衛生局難病対策課

【難病指定になると何がメリットなのでしょうか?】

お仲間の中に難病指定されている脊髄空洞症の方と潰瘍性大腸炎の方がいらっしゃいますので教えて頂きました。
※病院で1万円以上(人によって違いがある)かかった時は超えた分の自己負担は無くなります。
※市区町村によって違うかもしれませんが、通院を1回でもすると3000円/月、入院で7000円/月がお見舞金で出ます。
※1年毎に更新があり、申請には費用がかかります。
※主治医の意見書・家族全員の住民票・受給者証のコピー・自己負担上限限度額管理票の毎月受診した金額のコピーなどを準備し市の保健所に郵送し、翌年またそれを受診の度に持っていきます。
※たみちょさんの場合;見舞金は月額3000円で支払い期間毎年4月・8月・12月の月末に振り込まれます。(難病指定より介護保険を利用できる方がサービスが多いようです。)

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