トシヒロさんの場合(発症から現在まで)
<脊髄梗塞 L1・2024.8.2発症(発症時77歳)1947年生まれ・埼玉県在住>

【発症時】  
2024/8/2   15:30 オフィスにて就業中
救急車手配後も 所沢市内の病院に空きベッドがなく、17:00狭山市の石心会病院に到着。
病名不明のまま該当日は、診察室の簡易ベッドにて仮眠。

 2024/8/3   「脊髄梗塞」の病名判明後、石心会病院に駐留中の救急車にて、午前中に防衛医科大学校病院に移動。

 

【防衛医科大学校病院入院】  2024/8/3〜2024/8/29
入院中の日常に関しては、所謂一般的な対麻痺の入院患者が辿る経緯だったと思います。
残念ながら使用された薬剤の資料もございません。一週間ほどは24時間三本ほどの点滴パイプにつながれ、就寝中にも何度も看護師の皆様が点滴の残量確認においでくださっていました。

三食はきちんと頂いてましたが、毎食、ご飯の量が220gあり、これには閉口…多すぎ?!
食後の薬は以前から服用していた高血圧対応、痛風対応の物。
脊髄梗塞に対応したものは無かったと思います。ただ脚腰の痛みが酷く、湿布は何度も所望。あまり痛みが激しい時は痛み止めの錠剤もだして頂きました。 

脚は冷えました。もしかすると院内共通の冷房が効き過ぎていたのかも知れませんが、あまりに寒く感じ、家内の保持するレッグウォーマーを持ってきてもらい活用。小さなアンカも自宅から運んできて貰いました。

移動に関しては、当然の事ですが車椅子。自力でベッドから車椅子に移れた喜びが記されているのは8/14。 瞬間的に自分の腕の力を使いながらでも身体を移動できた! 涙がでる! これで少しはベッド生活で深刻化し始めた褥瘡も治癒に向かうかも…^_^。

 簡易リハビリも始まっていたのですが、土日は休みで20分/日。
まだまだ車椅子生活の最中ですが、予定をしている公演日が近づいてくる恐怖を感じるたびに、一刻も早く本格的なリハビリを開始したい思いにヒリヒりする毎日が続きました。

 それらの日々の思いは 以下の闘病ブログをご参照下さい。

  Ameblo<新しく生きるという事> https://ameblo.jp/2024-09-15/

 

所沢リハビリテーション病院入院】  2024/8/29〜2024/9/27       

<8/29医師記録より>

 高血圧などで所沢中央病院かかりつけ、
 前立腺癌と腹部大動脈瘤にて、防衛医科大学校病院で定期フォローされている患者 

2024年8月2日、仕事中に下肢脱力を自覚し、埼玉石心会病院に救急受診。   
感覚障害伴い両下肢の不全対麻痺を認めたが、自然に脚力改善し、画像所見に異常なく経過観察入院。
翌8月3日、朝の診療時に両下肢の不全対麻痺を認め、MRI検査にて脊髄梗塞(腰髄L1レベル)の診断。腹部大動脈瘤との関連も疑われ、精査・加療目的に防衛医科大学校へ転院。膀胱直腸障害は認めないが、感覚障害を伴う両下肢の不全対麻痺で、保存的に加療し自然経過で両下肢麻痺は改善傾向も、残存する歩行・ADL障害に対するリハビリ継続目的に当院へ紹介、8月29日転入院となった。

 

退院間際9/22に記入された「作業療法士」評価「理学療法士」評価

「作業療法士評価」
入院時に比較し、左臀部を中心とした筋出力低下は改善傾向にあり、筋肉増強も認めます。動作時の支持性も得られつつあり、病棟内移動は杖歩行自立しています。排尿管理ては本人希望で夜間尿器使用していますが、今後の必要性は低いです。依然として支持物の無い環境下での転倒リスクは残存しています。引き続き、動作時の安定性向上を目指し介入して参ります。

「理学療法士評価」
筋肉検査上の判定での変化はありませんが、自動運動や徒手抵抗に対する筋肉発揮の増大を認めます。依然として両股関節を中心とする筋力低下は存在します。基本動作能力として歩行はフリーハンド歩行可能、屋外はT字杖を使用して連続して600mほど安定して可能です。筋持久力は徐々に増加傾向にありますが、課題があります。

中枢神経麻痺 有  右下肢V(軽度) 左下肢Ⅳ(中程度)

           筋力低下   有  右下肢3(中程度)左下肢2(重度)     

           疼痛 有 右前露骨部  下肢筋緊張低下(左>右)

入院中の過ごし方に関しては下記参照。
Ameblo<新しく生きるという事> https://ameblo.jp/2024-09-15/

 

【自宅療養およびメディカルフィットネスセンターくすのきでのリハビリテーション】

2024/11/6〜現在に至る
所沢リハビリテーション病院・所沢中央病院と同系列のフィットネスセンターで毎週二回、@45分のリハビリを継続中。各回 定員5名(インストラクター2~3名)

      

【2025/5/20 時点での 本人確認での回復状態】

日常生活はほとんど杖無しで生活。自宅近辺の事務所へも杖無し徒歩5分。
デスクワークの就労に関してはほぼ依然と同じ状態に戻っています。

一番のリハビリはウォーキングと考え、最低 3.5km/日を目標。
頑張れば 7km/日の日もあります。

電車利用の移動時はT字杖を携帯。
後期高齢者でもありますので、優しい乗客の皆様のお心遣いに甘えさせて頂いております。

私の仕事は、ステージ上での演奏。Vocalistです。
2024/12月から活動を再開。ただ以前のように全身を活用するアップテンポの曲はまだ歌えません。どの瞬間も脳内では自分の重心の置き場所を模索しているため転倒の危険があるため、現在は「用心棒」としてT字杖を手にして、「語り歌」を中心にステージを組んでいます。 

現在78歳。罹患以前から85歳までステージに立つことを誓っておりましたので、何とか成就させたいと考えております。

「脊髄梗塞」罹患中に沢山の方々にお世話になったことを思い出し、改めてめぐりあったのがこの曲「生きているということは」です。私のライフワークとしてこの歌を歌い続けてゆこうと心に決めました。 

(Youtube)2024/12 特別支援学校でのライブ演奏いつか、
この会の皆様にもお聴きいただく機会があれば幸いです。

https://www.youtube.com/watch?v=GSTzyfFPBco 

特別支援学校でのライブ画像です。こどもたちの自由な反応があるため、音楽鑑賞環境とは少し雰囲気が違いますが、心の交流は十分になされました。

2024年8月に78歳にして「脊髄梗塞」を罹患。あれから八か月、まだ回復途中ですが、ステッキを活用し精一杯心を込めて歌わせていただきました。
 なんとか私もここまで戻ってまいりました。 弘道さんが何度もマスコミを通じて発信されているように、私も歌い手として立場でさまざまな病を抱えながら頑張っている皆様方への心の応援歌として、この歌を歌い継いでゆきたいと思っています。(2025.4)

新着情報・お知らせ

2025/4/5
お仲間からの情報ページ更新
2025/3/10
リハビリ作品集ページ追加
2025/2/16
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