2024.12.2(発症から6か月)
【発症時の状況】
朝起きた時に左足が痺れていました。
その後、出張の為空港に移動しましたが3時間後くらいには痛みが強く冷や汗をかき、吐き気もありました。腰回りはコンクリートのように強張っていて動くことができませんでした。
発症した際は精神的に落ち込み自殺も考えました。
【診断と治療】
レントゲンを撮りましたが、腰の骨は問題ないと言われました。その後、MRIを撮ったところ胸髄の7~11番あたりに病変があり、脊髄炎か脊髄梗塞の可能性があると言われ入院になりました。
【リハビリの状況】
今は前向きにリハビリトレーニングに励んでいます。
私自身はリハビリのお陰で動かなかった左足の付け根がある日突然動き出して、ベッドの上で驚きました。その時にリハビリのコツコツとした積み重ねの大切さを知りました。
階段上りは週に1~2回、30階まで上がっています。
ストレッチはあまりしていないので、今後はストレッチも入れていこうと思います。
【現在の体調】
体調は比較的良好ですが、腰回りの感覚が鈍くてお風呂に入っても温度があまり分からない状態です。おへそから下に痺れが残っており、特に足の指先に向かうほど痺れが強く、排泄障害も残っています。
発症当時と比べると足の感覚が6割ほど戻って来た印象です。初期の頃は必ず手で温度を確認しないと入浴することが怖かったのですが、今は感覚が改善し温度も多少分かるようになりました。
現在はバランスの感覚が無いので、上半身と下半身が離れているような感覚です。
下半身麻痺は左足の方が重く、腰回りの感覚はありません。
おへそからつま先まで痺れがあります。
両足の感覚は6割程度、戻っているように感じます。
排泄障害はありますが、自力でトイレに行けてます。
ただ、おならは勝手に漏れてしまうので人の多い所へは行きづらいです。
最近は足の指を吊ったり、左太ももの痙攣があります。
今も足が思うように動きませんが、少しずつ慣れるように頑張ります。
【脊髄梗塞について】2024.12
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佐藤弘道×循環器内科専門医(原正彦)
【あれから1年】 2025.6.2アメブロより
2024年6月2日、脊髄梗塞という病気を発症して、今日で丸一年が経ちました。
昨年の恐怖は一年経っても忘れられません。
理学療法士さんに支えられて、両腕でバーを持ちながらの歩行訓練。
両足が思うように動かなかった。
下半身が全く動かない時は、現実から逃げることしか考えられませんでした。
このまま一生車椅子生活だと思っていました。
子どもたちの前では明るくしなくちゃ!という勝手な気持ちもありました。
歩行器を使って、ずっと院内を歩いて自主トレをしていました。
杖の使い方を教えてもらい、その日から毎日歩けることを目指して自主トレもしました。
階段の上り下りも支えてもらいながら頑張りました。
今は奇跡的に立てるようになり、歩けるようになりました。ただ現状は「下半身麻痺」は残っています。特に左足は思うように動きません。
腰回りは今も触ってもシャワーのお湯をかけても分からず、両足は股関節からつま先まで24時間痺れています。おへそからつま先までは「温痛覚」が鈍いので、お風呂の水温は必ず手でチェックをしてから入ります。上半身がお湯に浸かるとお風呂の水温が分かります。
そして、大変なのが「排泄障害」です。尿意や便意は感じるようになりました。ただ、目視をしないと尿は出ているのか止まったのか分かりません。なので、便座に座って個室で尿をしています。便もどのくらい出たのか、目視でチェックをします。
腰回りの神経が無いせいか、腸の動きも以前とは違い、3日間便が出ないこともあります。放屁(おなら)は我慢できる時とできない時があり、勝手に出てしまうことがあるので、電車やデパートなどの人が多いところは苦手です。ウォッシュレットはどこに当たっているのかが分かりませんでしたが、今は何となく分かるようになりました。
毎朝、起きるのが怖いです。また、再発してたらどうしよう・・・それが頭をよぎります。
起きたらすぐに体のチェックをします。何も無いと「感謝」をして起き上がります。
それが毎日です。
今日までコツコツとリハビリを続けて来ました。そのコツコツがあったからこそ歩けるようになりました。これからはジョギングが出来ることを目標にしたいと思っています。
ドクター、看護師さん、作業療法士さん、理学療法士さん、トレーナーさん、友達、仕事仲間、ファンの皆様、そして家族・・・皆さんがいなかったら、今はありませんでした。
これからも闘病生活は続きますが、新しい症例を作っていきたいと思います。
リハビリを続けている皆さん、これからも時々息抜きをしながら一緒に頑張りましょう!
そして、一緒に新しい症例作りをしていきましょう!
当たり前が当たり前でなくなってしまいましたが、その分、「当たり前の反対の言葉は感謝」だと学びました。来年の今日はもっと回復報告が出来たらと思います。
これからもよろしくお願いいたします(^^)長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。