脊髄梗塞の原因を探る

大見出し

自宅近くの転院先の大学病院から紹介してもらった介護タクシーに、弟とストレッチャーのまま乗り、4時間で到着した。それでも一度休憩を取ったのに、直行なら早い。1時半に到着してから5時前まで、夫と娘と弟が、ずっといてくれて嬉しかった。

先生の話では、覚悟していたものの、かなり治療は困難でリハビリをやっていくしかなさそうだ。どの先生も頭をかしげ困った様子、「酷なことを言うようですが、極めて回復の困難な病気のようです。」と言い難そうで、こちらが気の毒になってくる。

自分の身体のことは自分でなんとか頑張るしかないという気がしている。できない事を数えるのではなく、できることを数えるようにしよう。応援してくれる人達に恥ずかしくない生き方をしたいから。なるべく早く家へ帰れるように頑張ろうと改めて思う。

夫も実際に会ってみて、元気になっていてほんとに良かった。
娘の入れてきてくれたバニラコーヒーが美味しくて美味しくて幸せな気分になった。孫たちに寂しい思いをさせて申し訳ないけれど、やっぱり頼み事も分かってくれて助かるし、顔を見ていつもの日常に戻った気がした。

帰国してから時間があったので、マンションの前の神社へ行ったのだろう。お守りを買って来てくれていて、気持ちが伝わってきた。私自身より周りの方が心配してくれる。ありがとう。

担当の看護師さんがパソコン上の質問を投げかけ、答えた内容を入力していく。
病状のことから、日常生活や性格に話が及んだ時の事、「長所は?」と聞かれ「明るく前向き!」と即答している自分に、自分で言う?と思いながら、「短所は?」と聞かれなかなか出てこない。(なんと図々しい)

すると、そこにいた夫「よく転ぶ」(そうそう、何もないのにつまずいて、顔面傷だらけになる事一度ならず)それって短所?と思っていると、横から娘「おちょっこちょい!」そこに続けて弟からは「頑張りすぎる」と、自分より周りの方が良く見ていると感心していると、看護師さん「短所を思いつかないなんて、良い性格ですね」と丸く収めてくれた。

カテーテル検査の提案

前の日眠れてなかったせいか、昨夜は一度起きただけで熟睡できた。
さすがに差額ベット代がかかるだけのことはあって、ベットもエアーでコントロールされ、食事の器から違っている。笑メニューや味付けも一段上で美味しかった。

6時の起床時間になると鳥のさえずりが入った優しい音楽が流れた。
6:30今日一つ目の予定、採血はなんと11本、一回で入って良かった。

初めて筋電図の検査を受けた。腕と足どちらも左側だけだったが、3ヶ所にシール式の電流が流れる部分を測りながら、数回から十数回まで強さを変えながら電流を流す。痛みを感じなかった足も電流の痛みは感じ、ピクピクと反応するので驚いた。
ベットのまま狭い通路やエレベーターで移動するので感心してしまった。

お昼に来てくれた脊髄の専門というH先生がどこの血管が詰まっているのか、また詰まりそうになっているのかを突き止めて改善できれば対処できるかもしれないからカテーテル検査をしましょうと言ってくださったので、是非とお願いした。

前の病院のK先生がおっしゃっていた疑いのある硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)についても話が出たり、MRIやCTの画像を見ながら、分かりやすく図を書いて話して下さったので、発見できる可能性が50%と言われても希望が持てる気がした。

弟が書類を持ってきてくれていた。話を聞いて、昨日は回復の見込みは薄いと言われたのに、期待のできそうな話が出てきて、一緒に喜んでくれた。

娘に欲しかったものやリハビリシューズも買って来てもらって助かった。

新しい検査

その日の夜中、夫からのメールには「同じ病院で先生の所見が違うのは問題だから明日言うつもり」とある「誰に?人を非難しても良い関係は作れないから言わなくていいよ。前向きなことを言ってくれた先生を信じよう」と送ったら「そうだね」と返信が。
私が入院して以来、二人の真夜中のメールは考え方の共有になった。

母から来たお見舞いと手紙の返信を書こうと思っていたら、また大きなお金を送ってきたとのこと。母は一人で心配をしたり、自分が私をこんな身体に生んだことを申し訳ないと思っているようだ。お金はありがたいが、65にもなって、親に心配をかけて、こちらこそ申し訳ない。私からの手紙は5枚にもなったが、これで少しは元気になってくれたら、嬉しい。

病気になった本人はベットの上で動けないが、入院というのは家族がやることが沢山あって、家族のいない人はどうするのだろうと思うほどだ。夫と娘は10時半に2階のナースセンターで洗濯代行の申し込みをした後、11時からケースワーカーと次のリハビリ病院への転院の為の打ち合わせをしてくれた。

リハビリ病院は150日を目途に考えるよう言われたらしい。家に帰れるのは7月中頃になる、東京オリンピックは家で見れるように頑張ろう。

リハビリ初日は状態を知ってもらう為の時間になった。午前と午後の2回で、男性の理学療法士と女性の作業療法士が担当になった。今までよりは少ないが、この病院は病室に彼らが迎えに来るのではなく、リハビリ室に連れて行ってくれるスタッフがいて、リハビリ室の前に並んでまっているから、時間的には充実しているのかもしれない。

今日は病室初めてという大掛かりな床掃除の為、別の病室に2時間半程度移って、きれいな部屋に戻ってきた。窓側のベットが空いたので、その位置に移してもらった。

青空が大きく見渡せて自宅マンションは3号館に隠れて見えないが、駅の3階と4階の線路を2分に一度は行き交う電車やビル群を眺め、朝の真っ青な空に広がる雲の変化や太陽の眩しさを実感する毎日が送れて幸せだ。

これから20年は続くであろう人生へ立ち向かう為の心を整える時間と、前向きに生きる為に必要な身体を取り戻す環境があるのだから、あとは自分の行動次第ということになる。

CTと肺機能検査を受けた。来週のカテーテル検査の為のものらしい。
明日はMRIとリハビリ1回の予定表が届いた。

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