厄介な膀胱直腸障害

戻った食欲

2月8日55日目:昨日は15時頃、退院した夫と弟がたまたま同じ時間に来てくれたので、三人で話せた。夕方友人のHさんも来てくれてにぎやかな一日だった。
初めて薬を飲まずに腹痛の前兆があり、その後便が出た。
自分のリズムが分かるのは良い兆しといえる。
今日から車椅子の移乗、フロアーの自由移動、着替えの自立が可能になった。

贅沢な話だけど、病院食だからか、人の作ったものに飽きてきた。美味しいものが食べたいと思うようになった。そこまで回復してきたということだろう。笑

看護師長さんが来て、来週2人部屋に移ることになった。最初から差額ベット代のかからない四人部屋を希望しているがまだ空かないらしい。個室も2人部屋も希望して入った訳ではないが、タイミングなのか観察が必要なのか、優遇してもらっているようだ。

 

中国武漢市から発生した新型コロナウィルスによる陽性反応者が日本でもどんどん増え、武漢では初めての日本人の死者が出たらしい。日本で死者が出なければいいが。
テレビを見るようになって、毎日そのニュースだ。部屋を移ったら本を読もうと思う。

ここ数日下腹部が冷えて尿意が強くなったので、トイレへの移乗の練習も始めた。
また同様に夕方になると痺れに伴う痛みが強くなり座っていられないので横になって、じっとしているしかない日が続いている。薬をもらって飲んでもあまり効かないが、少しはましな気がする。

自己導尿の話

午前のリハビリ中に先生の回診があった。リハビリの様子も経過を知る為に必要なのかもしれない。私のリハビリを見ながら、自己導尿の話があった。詳しくは担当看護師から聞くように言われたが、全てが初めての事なので旨く行くのか少し心配だ。
ただ排泄管理ができるようになるのは、目標でもあり一番嬉しい事でもある。

夫が下着とポットに入れたコーヒーを持ってきてくれて、必要のないものを持ち帰ってもらった。「これから月、水、金に来ればいいね。」という。ちょっと寂しい気もするがメールで話せているので、無理強いする必要もないかなと納得する。

今日最後のリハビリはまた新しい人で、今まで聞けなかった身体の仕組みが聞けて、神経は通っているから、使い方さえ覚えれば右の足も使えるようになるという。諦めかけていたので、目の前が明るくなった気がした。ほんとに動くようになればいいが。

夕方担当の看護師さんが図を描いて来てくれて、それを見ながら自己導尿について詳しく説明してくれた。10日後にカテーテルを交換するタイミングで指導をしてくれるとのこと。排便についても、九州の系列病院のスタッフで脊髄の病気の人が居て、その人は週に2、3回敵便をしているらしいと教えてくれた。体験談を聞けるのはありがたい。

 

リハビリで身体を動かすようになったからか、発症当初より痺れが強くなったようだ。ベットに接している所はすべて痛い感覚になるので、寝返りも痛みの解消にはならず熟睡できない日が続いている。部分的な痛みではないので薬を飲むのもためらう。

今日はT君が見舞いに来てくれた。同級生の中では彼だけに伝えた。というのもホームページに写真入りで料理講師として参加してくれていたからだ。婚活のHPを閉じるにあたって、今までのお礼を伝えた時に事情を話した。彼は有名ホテルの中華料理長を経て、今でも東京駅前ビルのレストランで働いている。

個室から2人部屋へ

2月13日60日目:発症から2ヶ月が経った。毎日起こる様々な出来事を自分なりに考えながら、一日一日積み上げてきたような気がする。
人生という小説のページを1ページずつめくっているような感覚だった。

昨夜は痛み止めを2錠飲んだ。
効き目は感じられなかったが、薬のおかげで眠れた感はあり朝はスッキリ目覚めた。
今日は二人部屋への引っ越しの日。新しい部屋は通路側で、奥のおばあちゃんは少し認知症が始まっているようだ。きっと2週間はこの部屋にいるだろう。まるで今までの人生のようにどんどん新しいシーンに展開していくようで、面白い。どんな日々になるのか楽しみだ。

夫に介護申請をしてもらうように頼んであったが、早速行ってくれたらしく、先生の意見書が必要だと言ってきた。

午後のリハビリが始まる直前にキリキリと下腹が痛み、あれっと思ったらリハビリルームでプラットホームに移った時、漏れてしまったのに気づいた。部屋に戻り、若い男性の看護師さんに処理してもらう羽目になり、恐縮しきりだった。
連日の下痢で、まったく予想がつかないことにへきえきとしてくる。

初めて椅子に座ってシャワーを使った。頭と上半身は自分で洗えるので、できることが増えて少しずつ点数が上がっていくのが嬉しい。

車椅子生活を覚悟

多くの人が居る食堂から離れた部屋で静かなおかげで入院以来初めで9時間も眠れた。
良いこともあれば悪いこともある。10:40予兆なく便が出て、お腹は痛くならないが、11:35、12:25、15:25と緩いのが続き、コントロールどころではない。
排泄コントロールの難しさを感じる。自分で処理する為にはどうしたらいいのだろう。

入院から2週間が経ったので、初めての家族面談があった。弟と夫が来てくれた。
先生は今までのような生活には戻れないし、車椅子生活になることを覚悟するように言うが、すでにその覚悟はできている。

入院してからの進歩を点数にしたものを見せてもらった。入院当初60点台だったものが80点台になっていて、正直喜んだ。満点は120点だという。

ここ数日気になっていた鎖骨の左右不対象を先生に話したところ、今日は週一で入院していた大学病院の外科の先生が来る日だったらしく、夕方部屋に来てみてもらった所、胸鎖関節炎というらしく、まったく気にすることはないと言われた。よくある症状なので切って跡が残るより、そのままで気にしない方が良いと言われ安心した。

 

昨日に続いて今日も肛門の弁が壊れたみたいに食べたら出る、リハビリで力んだら出ると、いつも出ている感じがして、うんざりする。一日に6回も出て、おまけにお風呂でも出たので嫌になる。スタッフの人に気にしないように言われたが、穴があったら入りたい気分だった。朝の食事を抜こうかとも考えてしまう。
今は一番の正念場。へこたれないで!と心の中で自分に活を入れる。

初めてトイレで便を出すことができるかどうかテストしてもらった。男性看護師さんとPTさんに立ち会ってもらった。人前でオムツを下ろし便をする。なんとも不思議だ。

母と弟のスマホでビデオ電話をした。「もう歩けるようになった?」と言うので、車椅子生活になるだろうと言うと「車椅子の人も沢山いるから、どこに出もいけるよ」と、
本当の大変さは分かっていないかもしれないが、その思いに近づけるように頑張ろうと思う。

友人のFさんが来てくれて2時間近く話していった。また刺し子セットと般若心経の本を買って来てくれた。前回買って来てくれた刺し子布で刺したものをプレゼントしたら涙を流して喜んでくれた。

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