介護認定の結果

生きていく為の経費

3月10日86日目(40日目):2月の請求書は13万弱だった。限度額が決まっている治療代の他に食事代やおむつ代、パジャマ・トレーニングウェアなどは実費になる。差額ベットやテレビ等の備品を使わなくても、これくらいで済めばありがたいと思う。

退院したら病院代と薬代、導尿用具、リハビリパンツや尿漏れパッドなどに私の費用は
生きていく為の経費になるだろう。彼もまた同じように病院代と薬代がかかるはず。65歳になるまで二人とも全く健康にお金がかかることはなかった。年を取った証拠だ。笑

 

リハビリでは両足に長下肢装具を付け、平均台で2往復歩いた。まだ体幹が弱いと言われたが、足をそろえるとやっぱり前へ歩きたい!と感じるものだ。
久しぶりにうつ伏せになって、四つ這いをしてみた。猫のポーズに近いこともできた。能力は知らない間に上がっている。

これまでに何度防水シーツを汚して変えてもらったことか、早く失敗しないようになりたいと頑張っている。夜だけベットでの導尿をしているが、健康な時には考えてもみない事をしているなぁと思いながら昨夜初めて鏡を使わず一度でできた。

また今日は初めて便意がありトイレで排便できたが、便意がないのに臭いで分かったり、違和感があってトイレに行くとパッドにもれていたり、リハパンまで変える羽目になったり、困ったものだ。脳からの指令が伝わらないということはこういうことか。

 

前のベットの96歳のおばあさんが今日退院する。頑固で偉そうな人なので、看護師をきつく叱ったり責めたりするし、いつも愚痴を言っていた、周りの迷惑も分からない人のようで、昨夜はデイルームから追い出されたようだった。年を取るということは大変なことだ。人から可愛がられるお婆ちゃんでいられるだろうか。

斜め向かいの人は、4、5日内に次のリハビリ付きの施設に送られるらしい。痛みが敏感で、リハビリ担当が車椅子に乗せようとするたびに、ベットでオムツを変えるなどの処理をするたびに、痛い痛いと言っていた。少しの刺激でも脳が痛みを感じてしまうのだという。色々な病気があるなぁと思う。幼稚園以来の入院がとんでもなく長くなってしまい、人生を深く知らされている。このことは私にとって必要な事だったのだろうか。

車椅子のお仲間

介護保険の認定はおりましたか?と何人もに聞かれたが、いつ面談したのかどこにも書いていなかった。夫へのメールを探して2月21日だったと分かった。もう少しで連絡が来るだろうと思う。

看護師長さんが来て、窓際が次の月曜に空くので、変わってもらえますとの事。斜め向かいの人の転院の日なのだろう。窓があると外の世界を感じて嬉しい。空も見える。

カッコいい車椅子のKさん64歳と、やっと時間を合わせてデイルームでお話しできた。
42歳の時「急性散在性脳脊髄炎」と言う難病を発症し、1本杖、2本杖を経て6年前から車椅子生活になったらしい。一人暮らしで今まで様々なハラスメントにあったと言うが、同じタクシーに2回乗って、それが縁で今のパートナーになったという。
ラインを交換したので、退院したら、いつか連絡しようと思う。

久々の湯船

3月13日89日目(43日目):今日は2回目の面談になるが退院の話が出るかもしれない。
早く退院したい気持ちと、夫に迷惑をかけることはしたくないので、できる限りの改善になるまで、ここで頑張らなくてはと思う。

まだ介護認定は出ていないので話が進まないが、次の面談は4月10日になった。
その前に家にPTさん・OTさんと一緒に行ってケアマネージャーとも会うことになる。
来てくれた夫は、少し心細そうに見えた。今は面会禁止で来てくれても会えるわけではないが、来週から週2回にすると言われてしまった。気持ちは分かるので仕方ない。

夜中トイレに行って汚すことなく排便できたので、喜んだのもつかの間、朝までに3回もリハパンを変えてもらう結果になった。下剤も坐薬も使ってないのに、難しい!
お風呂前にと思って交換したばかりなのに、10分後脱いだら汚れていた。あ~

 

今日初めて湯船に入れて幸せだった。ベンチ上になっている所に車椅子から移乗し、足を上げると全面がウィーンと上がり湯船になり、お湯が下から出てきてお風呂の完成。
長野の病院以来のお風呂は、とても気持ち良く、ももの辺りまで温度を感じられて、身体の変化も気づくことができた。

身体が勝手に浮き上がるので、一方だけある手すりを掴んでいると、クルッと横向きになりそうになるのを、楽しむように入っていた。およそ3分位しっかり温まり「ありがとう」と告げるとお湯を抜き、全面が下がり、かけ湯をしてもらってバスタオルを敷いた車椅子に乗り移る。これからは退院するまでのしばらくの間このお風呂が楽しめる。
帰ったらシャワーだけの生活になるので、大切な時間だ。

排泄管理の正念場

昨日のみぞれ交じりの雨の一日と、打って変わって素晴らしい好天になった。
昨日8回も便が出たせいで尿は少ない。顔を洗って、いつものようにコーヒーを飲みゆっくりしようと思ったが、今日も時々キリキリ痛む。トイレへ行くと自力で少し出た。

今は排泄管理の正念場だ。このことは退院には欠かせない。
昨日に続き今日も5回、ベットで処理してもらうより、トイレへ行くことが多くなったのは、実生活に向けて良いことだと思う。頑張って成果が出るならいいが、これは回復の遅い病気の症状の一つなのだと、自分に言い聞かせ焦らないようにしなければ。

介護認定の結果が出て、私の介護度は要介護2だそうだ。聞いた人は口をそろえて、低いですねと言う。彼らの目に映る私はもっと重症だということだろうか?
訪問調査の人が来てくれた日、体調も良く自分でもいい方向に向かっていると思ったし、いろんなできることを積極的に話したように思う。その二日後からかなり体調的に崩れ、義母の事を思い出したのを覚えている。

義母と同居している時、まだ80代だったが訪問調査の人が来た時、横で聞いていると、それもできる、あれもできると何でもできているように普通に話すのでびっくりした。
年を取ると若い時の気分そのままで、プライドもあり自分は大丈夫と見せたいらしい。私も同じだったんだなと一人苦笑いをした。

明日は窓際にお引越しできるのは嬉しいが、一方で転院していくその人は「こんなんじゃ、どこに行っても同じだ」と嘆いている。何が触っても痛いと感じるというのだから、八つ当たりしたくもなるだろう。気の毒に思う。

 

夫が介護認定証を持ってきてくれたが会えないので残念だ。次は木曜に来るとの伝言。窓際へ移ったので、刺し終えた刺し子や孫たちのメッセージカードなどを飾り、身の回りの物を配置した。カーテンで区切ってあるのでホントに自分の部屋のようになった。
明るいということは、心も明るくなるようで嬉しいものだ。

ベットを移動する時窓側に寄せていたら、窓際は意外と寒いと分かり、夜になってサイドボードの位置を変えたり、ベットも他の人と同じ向きにした。布団も一枚増やしてもらった。やっぱり意味があって場所が決まっていたのかと納得した。笑

 

朝はやっぱり太陽の光で目覚めるべきだと再確認した。

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