目標を設定する

緩やかな進歩

2月25日72日目(26日目):4人部屋に移って夜中何度もナースコールを鳴らす96歳の人のせいか寝不足と痺れが酷く体勢を変えようとしても両足が固まって動かない事で、リハビリが辛くなっている。元気よく頑張っていたのにエネルギー切れのような感じだ。

リリカと言う薬について調べてみると今飲んでいる25mgの他に75mgと150mgがある。
看護師さんに効かないことを伝えてあるので、先生が改善してくれるのではと思う。

導尿は何とか一人でできるようになったが、シーツを濡らしたりパッドに漏らしたりするので困ってしまう。完璧になるまでには時間がかかりそうだ。長野にいた時と比べて進歩したのだろうかと考えたりもするが、焦っても仕方がない。

 

今日は入浴の時間一人で全身を洗うことができた。少し前までストレッチャーで洗ってもらっていたのがウソのようだ。私はお風呂用の車椅子に乗り換えて洗っているが、隣にベンチのようなお風呂がある。全面がふたのようにせり上がって、お湯をためることができる。もう少ししたら、私もあれに入れるようになろうと目標ができた。今はまだ車椅子からの移乗や下着を着るのが自分ではできないので、まずはそこから考えよう。

リハビリでは、うつ伏せになって少し腕を使って上半身を起こせるようになった。
そして膝を少し立てることができると分かった。開脚してストレッチをしたり、ヨガのポーズに近い形をとってみたり、新しいことができるようになるのは嬉しいことだ

排泄の方は導尿が一回でできるようになったし、まだ回数は少ないがトイレで排便できるようになった。坐薬の入れ方や敵便も覚えた。
この一ヶ月の進歩を思うと、これから先の一ヶ月も、その先の一ヶ月も進歩できるということ。目標を明確にして実践できるよう努力する為に目標を書いてみた。

3月 : 排泄コントロールが可能になる。〇
4月 : 杖で立つことができるようになる。⇒自立は無理だった。
5月 : 家での生活に自信を持てるようになる。〇
6月 : 退院する〇
7月 : オリンピック観戦を自宅で!⇒コロナ禍で1年延期になった。
8月 : 快気祝いを送れるようになる。⇒退院祝いになった。〇
9月 : 車椅子で外出がスムーズにできるようになる。〇
10月 : 子供たちが来てくれる。
11月 : 二人で旅行に行く。
12月 : 母に会いに行く。
3月 : サンディエゴに行く。

(10月以降の目標はすべてがコロナ禍でできなくなった。)

動かない身体

2月29日76日目(30日目):今日はうるう年の29日。なんと前のおばあちゃんは大正13年生まれの96歳だという。誕生日が4年に一度という話をしている。私が96歳迄生きるとすれば、これから30年、結構しんどいなぁと思った。

久しぶりのOT・Sさん、胸のバッチに2F副主任とあった。さすがだと思ったのはマッサージでも押さえ所が違うこと。論理的で見せて理解させてくれる。おかげでその後の応用が分かりやすくなった。三月は春の明るい陽射しを受けて前進したいと思う。

食堂で同じテーブルの、12月にここに来たという脊髄損傷の70歳位の人は、片手で顏を洗っているという。少し言語障害もあるようだが、5ヶ月で出されることを心配していた。私は少し濡れてしまうが両手で洗っているので、やり方を教えてあげた。

2月初めに膝の手術後に転院してきたJさん(77歳)は、もうすぐ退院だと喜んでいる。
また12月に脳梗塞で入院したIさん(84歳)も今月末に退院が決まったらしい。少し寂しくなるが、また新しい人がすぐに来るだろう。

このところ少し気持ちが落ちている。仕方ないのに、どうしてこんな身体になってしまったのだろうと考える。人には話せないが身体が思うように動かないと泣きたくなる。

不快感と痛み

3月3日79日目(33日目):ひな祭りの音楽を聴き、亡き父を思い出した。私の幼稚園の時のお遊戯をまねて良く踊っていた。可愛がってもらったなぁと思う。

リハビリ担当のMさんFさんN君は60分ずつだったのに、私が元気がないので気遣ってくれたし、看護師さんは帰る時間なのに、私の気持ちを受け止めてくれた。

新型コロナ感染対策で面会が全面禁止になった。夫が来る日はコーヒーポットと本と洗濯物を受付に預けて、持ってきてくれた物は受付の人が受け取るので会えなくなった。
日本中いや世界中の問題とは言え世の中何が起こるか分からないものだ。

ここに入院して35日経つが右足はピクリとも動かない。PTさんも正直難しいと言う。
活きていけそうな左足を立てるようにしたいと思うが・・・
痺れのせいで一日中お尻に何かが挟まっているような不快感と痛みがある。

夜のリリカ25mgを2錠にしてもらって、眠れるようになった。朝の分も少しでも痛みが減ればと思うので増やしてもらおう。

 

熊本の従妹夫婦がお見舞いに来たいと連絡があった。何か用があって東京に来るついでかと思ったが、見舞いだけの為だという。ビデオ電話で話して面会禁止になっているし、私が元気になってから遊びに来て!と伝えた。気持ちがありがたいと思った。

朝のリハビリで歩く練習や電気治療をしなくなったので、無理だとあきらめたのか、限界が見えてきたからなのか遠回しに聞いてみた。3月中にケアマネと一緒に自宅へ行って工事の打ち合わせをして、4月中に退院の方向で話しているようだ。

訪問リハビリやデイケアを使ったお風呂サービスの提案と実際に生活しながら必要なリハビリを使った方が回復にもつながるとのこと。私も早く帰りたいが、もうリハビリは十分ということか、手を離されたような気がしないでもないが。

あとは排泄の事をどうするか考えなければならない。泌尿器科へ毎月通い、カテーテルと消毒剤などをもらうらしい。病院に導尿指導料として毎月点数がつくらしい。
リハビリパンツや尿漏れパッドなど、これからは排泄にもお金がかかるということだ、と考えると健康でいる時は考えもしなかったなと思う。

面会禁止が続いているので荷物の交換だけに来てくれている。病院のコーヒーと違って熱く濃いミルクの入ったコーヒーは、とてもホッとする味だ。フルーツもいつも3種類位をカットして入れてくれる。メールで一人はやっぱり寂しいと言われると、嬉しいと素直に思う。

リハビリの時の回診で、先生に痛みについて話した。25mgを2錠にしてもらったばかりだが75mgにしましょうと言ってくださった。痛み止めの中でも副作用が少ないので、リリカを使用しているが、眠気が強くなるらしい。夜はそのおかげで眠ることができるので助かる。ただ神経の痛みと言うのは痺れを伴い、なかなか薬が効きにくいものなのかもしれない。この痛みは少しずつでも和らぐのだろうか・・・

 

電動車椅子で病院の外へ出た。駐車場と道路の段差をの昇ってみたり降りてみたり。
退院後の事を色々考えていくと最初考えていたものから、どんどん変化していく。初めての事なのだから当たり前の事だし、退院してからも状況は変わるのかもしれない。

リースでどこまでそろえられるのか、今度の家屋調査で確認していくのだろうと思う。先の事は良しとして、外の空気はやっぱり気持ちよかった。風を感じるのは幸せだ。

18<1>

2月25日72日目(26日目):4人部屋に移って夜中何度もナースコールを鳴らす96歳の人のせいか寝不足と痺れが酷く体勢を変えようとしても両足が固まって動かない事で、リハビリが辛くなっている。元気よく頑張っていたのにエネルギー切れのような感じだ。

リリカと言う薬について調べてみると今飲んでいる25mgの他に75mgと150mgがある。
看護師さんに効かないことを伝えてあるので、先生が改善してくれるのではと思う。

導尿は何とか一人でできるようになったが、シーツを濡らしたりパッドに漏らしたりするので困ってしまう。完璧になるまでには時間がかかりそうだ。長野にいた時と比べて進歩したのだろうかと考えたりもするが、焦っても仕方がない。

 

今日は入浴の時間一人で全身を洗うことができた。少し前までストレッチャーで洗ってもらっていたのがウソのようだ。私はお風呂用の車椅子に乗り換えて洗っているが、隣にベンチのようなお風呂がある。全面がふたのようにせり上がって、お湯をためることができる。もう少ししたら、私もあれに入れるようになろうと目標ができた。今はまだ車椅子からの移乗や下着を着るのが自分ではできないので、まずはそこから考えよう。

リハビリでは、うつ伏せになって少し腕を使って上半身を起こせるようになった。
そして膝を少し立てることができると分かった。開脚してストレッチをしたり、ヨガのポーズに近い形をとってみたり、新しいことができるようになるのは嬉しいことだ

排泄の方は導尿が一回でできるようになったし、まだ回数は少ないがトイレで排便できるようになった。坐薬の入れ方や敵便も覚えた。
この一ヶ月の進歩を思うと、これから先の一ヶ月も、その先の一ヶ月も進歩できるということ。目標を明確にして実践できるよう努力する為に目標を書いてみた。

3月 : 排泄コントロールが可能になる。〇
4月 : 杖で立つことができるようになる。⇒自立は無理だった。
5月 : 家での生活に自信を持てるようになる。〇
6月 : 退院する〇
7月 : オリンピック観戦を自宅で!⇒コロナ禍で1年延期になった。
8月 : 快気祝いを送れるようになる。⇒退院祝いになった。〇
9月 : 車椅子で外出がスムーズにできるようになる。〇
10月 : 子供たちが来てくれる。↓コロナ禍ですべてができなくなった
11月 : 二人で旅行に行く。
12月 : 母に会いに行く。
3月 : サンディエゴに行く。

18<2>

2月29日76日目(30日目):今日はうるう年の29日。なんと前のおばあちゃんは大正13年生まれの96歳だという。誕生日が4年に一度という話をしている。私が96歳迄生きるとすれば、これから30年、結構しんどいなぁと思った。

久しぶりのOT・Sさん、胸のバッチに2F副主任とあった。さすがだと思ったのはマッサージでも押さえ所が違うこと。論理的で見せて理解させてくれる。おかげでその後の応用が分かりやすくなった。三月は春の明るい陽射しを受けて前進したいと思う。

食堂で同じテーブルの、12月にここに来たという脊髄損傷の70歳位の人は、片手で顏を洗っているという。少し言語障害もあるようだが、5ヶ月で出されることを心配していた。私は少し濡れてしまうが両手で洗っているので、やり方を教えてあげた。

2月初めに膝の手術後に転院してきたJさん(77歳)は、もうすぐ退院だと喜んでいる。
また12月に脳梗塞で入院したIさん(84歳)も今月末に退院が決まったらしい。少し寂しくなるが、また新しい人がすぐに来るだろう。

このところ少し気持ちが落ちている。仕方ないのに、どうしてこんな身体になってしまったのだろうと考える。人には話せないが身体が思うように動かないと泣きたくなる。

18<3>

3月3日79日目(33日目):ひな祭りの音楽を聴き、亡き父を思い出した。私の幼稚園の時のお遊戯をまねて良く踊っていた。可愛がってもらったなぁと思う。

リハビリ担当のMさんFさんN君は60分ずつだったのに、私が元気がないので気遣ってくれたし、看護師さんは帰る時間なのに、私の気持ちを受け止めてくれた。

新型コロナ感染対策で面会が全面禁止になった。夫が来る日はコーヒーポットと本と洗濯物を受付に預けて、持ってきてくれた物は受付の人が受け取るので会えなくなった。
日本中いや世界中の問題とは言え世の中何が起こるか分からないものだ。

ここに入院して35日経つが右足はピクリとも動かない。PTさんも正直難しいと言う。活きていけそうな左足を立てるようにしたいと思うが・・・
痺れのせいで一日中お尻に何かが挟まっているような不快感と痛みがある。

夜のリリカ25mgを2錠にしてもらって、眠れるようになった。朝の分も少しでも痛みが減ればと思うので増やしてもらおう。

 

熊本の従妹夫婦がお見舞いに来たいと連絡があった。何か用があって東京に来るついでかと思ったが、見舞いだけの為だという。ビデオ電話で話して面会禁止になっているし、私が元気になってから遊びに来て!と伝えた。気持ちがありがたいと思った。

朝のリハビリで歩く練習や電気治療をしなくなったので、無理だとあきらめたのか、限界が見えてきたからなのか遠回しに聞いてみた。3月中にケアマネと一緒に自宅へ行って工事の打ち合わせをして、4月中に退院の方向で話しているようだ。

訪問リハビリやデイケアを使ったお風呂サービスの提案と実際に生活しながら必要なリハビリを使った方が回復にもつながるとのこと。私も早く帰りたいが、もうリハビリは十分ということか、手を離されたような気がしないでもないが。

あとは排泄の事をどうするか考えなければならない。泌尿器科へ毎月通い、カテーテルと消毒剤などをもらうらしい。病院に導尿指導料として毎月点数がつくらしい。
リハビリパンツや尿漏れパッドなど、これからは排泄にもお金がかかるということだ、と考えると健康でいる時は考えもしなかったなと思う。

面会禁止が続いているので荷物の交換だけに来てくれている。病院のこうーひーと違って熱く濃いミルクの入ったコーヒーは、とてもホッとする味だ。フルーツもいつも3種類位をカットして入れてくれる。メールで一人はやっぱり寂しいと言われると、嬉しいと素直に思う。

リハビリの時の回診で、先生に痛みについて話した。25mgを2錠にしてもらったばかりだが75mgにしましょうと言ってくださった。痛み止めの中でも副作用が少ないので、リリカを使用しているが、眠気が強くなるらしい。夜はそのおかげで眠ることができるので助かる。ただ神経の痛みと言うのは痺れを伴い、なかなか薬が効きにくいものなのかもしれない。この痛みは少しずつでも和らぐのだろうか・・・

 

電動車椅子で病院の外へ出た。駐車場と道路の段差をの昇ってみたり降りてみたり。
退院後の事を色々考えていくと最初考えていたものから、どんどん変化していく。初めての事なのだから当たり前の事だし、退院してからも状況は変わるのかもしれない。

リースでどこまでそろえられるのか、今度の家屋調査で確認していくのだろうと思う。先の事は良しとして、外の空気はやっぱり気持ちよかった。風を感じるのは幸せだ。

19につづく

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