新しい身体と新しい生活

3ヶ月ぶりの帰宅

今日は3ヶ月半ぶりに家屋調査で家に帰れた。昨日は満開の桜に雪が舞っていたが、良い天気に恵まれた。車の中から久しぶりに見る通りや公園に満開の桜が綺麗だった。
なにか私の帰宅を歓迎してるかのような空気を感じていた。

家の中はきれいに掃除されていたし、何も変わっていなかった。窓の外はというと、入院前は建設中だったホテルが目の前をふさいで、少しきゅうくつになっていた。
入院中は隔離されて安全ではあるけれど、外の世界と違って時間が止まっているような気がする。同じことの繰り返しだからだろうか。久しぶりに外の世界を見た気がした。

ケアマネが決まってからプッシュアップバーも頼めるようになったらしい
弟に頼んだ台とプッシュアップバーが届いていた。とてもうまくできている。お風呂の入り方を試してみて、何となく大丈夫と確信が持てた。

リハビリ中に使っていた台は横幅60㎝、縦幅40㎝、高さ20㎝のものだが、それでは車椅子から降りる時に脚がつかえてしまって、床に降りることができなくなってしまう。
それでも無いと困るのでネットで調べたが、同じような台は売っていない。
だから、弟に設計図を書いて作ってもらったのが、横幅60㎝、縦幅20㎝、高さ23㎝で、2段階で床に降りれるものだった。

私のリハビリ担当の二人は私と40歳以上の年の差があるので、大体の事は大目に見ていた。けれど実生活では使えないものを使って、2ヶ月も訓練をさせていたことになるんじゃないのかしら?と指摘をした時は、さすがに二人ともキリッとしたようだった。あとで謝りに来たので反省したのだろう。いつもは優しくしているつもりなので、驚いたかもしれない。

あと1ヶ月半弱でうちに家に帰って日常生活に戻るのだから、もっとしっかりリハビリしないと、と思うが一度不信感が膨らむと、向き合い方に迷ってしまう。

PTとOT

4月1日108日目(62日目):時間前にPTのMさんが来たので「やる気あるねぇ」とからかうと笑った。先日の介護用具リース会社の人が2台の跳ね上げ式の車椅子を持ってきてくれたらしく、2台共借りて試乗できることになった。気に入った方を家で使う事になる。

家屋調査の時叱ってから、Mさんは確かに変わった。昨日のリハビリも良く考えられていて充実していた。四つ這いになって40㎝の台に手をつき、膝で立った。写真を撮りたいくらいだった。

理学療法士や作業療法士は患者を指導する立場になるが、患者は高齢者も多く、なすがままで不満を口にする人も少ない。完璧な人達ではないので意見しても良いのだが、その言い方には気を使わざるを得ない。それでも素直に改めてくれて良かったと思う。

 

夜中2時半導尿している夢を見たような、突然背中の方に尿が漏れるのが分かって飛び起きた。パッドはほとんど濡れていないのに、後ろの方と防水シーツが濡れていた。
導尿してみると300cc以上出た。シーツを変えてもらい朝まで眠る。

快晴の朝、やっと春が来たという日。数日前に雪が降ったと思えない。
1台目の車椅子の難点が見えてきたので、今日から2台目に換える。

このところ、PTのリハビリが極端に減りOT中心のリハビリになっている。私は手より足の方を重点的に改善したいと思っている。昨日OTのFさんに患者としての考えを伝えたが、T君にはもう伝わっていた。きちんとチームで話したのだろう。

今日はいきなりPTさんが80分と40分2回入っている。昨日まで2:6だったが、6:2に変わり、説明も二人ともできるようになった。そのうえで、「あなた方はプロなのだから信じて従うわ」と伝えた。言うべきことが言えて、伝わって良かった。

自宅用車椅子

3日後に2回目の家屋調査に行くことになった。退院前の最後になるだろう。
昨日から電気治療も1日1回やることになった。相変わらず右足の反応は感じない。
2台目の松永製作所の車椅子はとても乗り心地が良いので、家の中ではこちらを使う。

 

プッシュアップバーは1台7000円、両方で1万4千円になると連絡が来て、OKした。
マジックハンドとトランスボード、お風呂用のマットをネットで購入した。退院に向けて気がはやる。

先日孫が歩道に書いたチョーク絵とメッセージの事をブロブに書いた。
「Let the sun shine inside you,even though it may be cloudy day outside」
これは私へのメッセージに思えた。ブログは社会の一員であることを思わせる。誰かに読んでもらいたい。伝えたいという欲求は今までと変わらない自分を感じる。

コロナ感染症予防の対策として、明日から食事が部屋出しになる。また病院のベットで食事をするというわびしい日々に戻るのは残念だ。いつまで続くのだろう。

2回目の家屋調査

2回目の家屋調査は、福祉用具の人だけじゃなく、外で使う自動手動切り替え式の車椅子の会社の人達も来ていた。家用の車椅子に移って、トイレに入って便器に移乗したり、シャワーをする時の事や洗面所の確認もしてみた。手すりを付ける位置の確認も。退院はゴールデンウィーク明けになっているが待ち遠しい。

今まで昼間も履いていたリハビリパンツを普通の布のものに変えた。尿漏れパッドはするが、これでずいぶん身軽になった。

食事が部屋出しになったので、地上デジTVのニュースを見ながら食べている。
世の中では緊急事態宣言が発令され、人と人が近づかない事、ステイホームをしきりに伝えている。私が退院する頃に新型コロナウィルスの終息宣言が出ていますように。

今日はスケジュールを見に行って驚いた。PTさんが3人、60分・40分・60分とはいっていた。伝えることの大切さをつくづく感じる。彼らもこれから患者の意見を聞くことを習慣にするのではないかと思う。

薬はすっと前の大学病院から処方されたものと同じで、血栓予防の為の血液サラサラの薬と尿道を拡げたり膀胱に関する薬が中心になっている。ここに来てから痺れが強くなったので、リリカを25mg出してもらって、その後50mg、75mgと変わってきた。

150mgを飲んでる人もいたが術後に使用するらしい。75mgなら1日4回まで大丈夫だ。
お尻の下に石を挟んでいるような感覚はいまだ抜けない。

夫の入院

4月10日117日目(71日目):今日は面談の日だが、昨日夫が再入院の可能性があると聞いて心配している。中性脂肪が高いというから食事の内容なのではないだろうか。
やっぱり男性の一人暮らしでは食生活が偏ってしまう気がする。

予定の時間になってようやく来たと思ったら、時間まで受付で待たされたのだとか。
話を聞くと、肝臓の数値が良くないという。明後日から入院して組織検査をしてみないと、入院が1週間になるか1ヶ月になるか分からないらしい。

しみじみ顔を見ると頬にくっきり縦のしわがついている。すっかりこけた感じがする。もしかしてガンだったらと不安になる。次から次にいろんな心配事が起きて心がくじけそうになる。

 

明日から入院でしばらく会えないから会いたいと思っていたら、昨日の洗濯物が乾いたから10時にコーヒーを持っていくよとメールをくれた。他に何か持っていくものはない?と言うので、下着を何枚が持ってきてくれるように頼んだ。

リハビリの前に少しでも会えて良かった。いつものようにフルーツも入っていて、色々気遣ってくれているのが嬉しい。幸せだと思った。愛してくれていると感じる。

彼が入院の為にワンセグを持って行ってしまったので、デイルームにテレビで緊急事態宣言が出てからの新型コロナの感染者数を知りたかったが、ニュースのタイミングで分からなかった。スマホで調べようと思うが、社会から切り離された所にいる気がする。

ブログの閲覧数がぐっと増えてびっくりした。
きっとみんなステイホームしているからだろうか・・・

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