今、私の足は見た目で判断がつくほど左右で違います。
入院していた頃より目に見えて変わってきたのは、リハビリのおかげで少しずつ神経が通い始めた左足と、ほとんど回復が見られない右足です。
高校生の頃、ハンドボール部に所属していました。
太陽の下、真っ黒になりながら走っていたあの頃は、太股がパンパンに張っていて、ジーンズをはく時など恥ずかしいとさえ感じたほど筋肉質でした。
大人になって長いですが、少し痩せてからも中肉中背で細さとは無縁でした。この病気を発症してすぐに筋肉がなくなったのは分かっていましたが、ショックに感じたのは退院してからでした。
訪問リハビリのPTさんに膝を押さえてもらって腹筋をしている時、ヨガパンツを履いている自分の両ももの隙間がビックリするほど空いていてショックだったのを覚えています。
「あんなに太かった太ももがこんなに痩せたちゃったんだぁ」と悲しくなったものです。
骨と皮だけになった訳ではなく、上から見ると細い右太ももと右ふくらはぎにもお肉は残っているようで、下に垂れ下がっているので、手で揺らすとプルンプルンと揺れます。
筋肉はいくつになっても運動すればつくと言われている通り、少しずつ動くようになった左足は太股にもふくらはぎにも、しっかり筋肉が付き始めました。時々触りながらその違いを確かめては、喜びに浸っています。やっぱりビローンと下に伸びた振袖のような太股よりは何倍も健康的です。右足にも少しずつでいいから筋肉が戻ってくるようにリハビリに励みたいと思います。