今まで新年になると、何かしら目標を立ててきました。
昨年は「会いたい人には会える時に会っておこう」と、いろんな時代の友達に連絡して沢山の交流をしました。
またリハビリでは「ベランダに出て外の空気を感じる」という目標でベランダに出る為の8㎝・8㎝・2㎝の階段をレンタルして、長下肢装具とロフストランドクラッチでベランダに出る事に成功しYouTubeにも投稿しました。
YouTubeでは歩行器で立つところから、歩くところ、松葉杖に変わったところ、ロフストランドクラッチで歩くところ、ベランダに出るところまで。そして自力移乗を5パターン投稿し、1つは42,000回以上の視聴もしてもらっています。
でも、これ以上のリハビリの進化をお見せすることができません。
長下肢装具なしで立ったり歩いたりができる訳ではないし、ロフストランドクラッチで上手に早く歩く事さえ、老化が進み現状維持を保つ事しかできません。
私には「進化する目標が無い」ということが残念に思えてなりません。
ホームページも作り上げ、できたお仲間とZOOMでおしゃべりをしたり、誰かの役に立ててることは実感していますが、予後リポートが50名に達したら本にする目標は遅々として進みません。
あと10年はホームページもZOOMも続けるつもりですが、私が止めれば引き継ぐ人はいないでしょう。それもちょっとむなしい気がします。
伝えたい事の本{自分らしく」を書いている時の充実感は、出版してしまえば終わりです。
あー、目標がない!と迷える子羊ならぬ、おばあちゃん羊。笑
こんな前向きじゃない中途半端な気持ち、私らしくないなぁ……と年明けからずっとモヤモヤ。
新しい趣味でも始める?楽器?うるさいと言われるな。なんかないかなぁ
娘家族が帰国するようなら、旅行計画でワクワクできるけど、子供たちのスケジュールがね。
と、そこへニューヨーク州北部ニスカユナの従妹から一枚の写真が送ってきました。
「サラサラな雪が積もったよ!」と裏庭の写真にはフカフカの雪がありました。「大の字になって空を見上げたら気持ち良さそう」と返信をしました。車椅子の私には夢でしかありませんが。
そうなんです。私には出来なくなったことが多すぎて、今まで「幸せだなぁ」と感じることが少なくなっているのが現実。ため息をつくようなきれいな景色を見たり、キラキラ輝く海を見ていたり、露天風呂につかったり、木漏れ日の中でそよ風を頬に受けたり、なんでもないようなことでも「幸せだなぁ」と感じる時間が必要なんだと分かりました。
痺れや痛みが強かったり、排泄を失敗したり、移乗に失敗して床に落ちたり、以前ならできたことができない時「あと20年もこんな身体なのかぁ」と小さなため息をつくこともありますが、考えても仕方がないことは考えず、楽しく生きて行くことを考えながら、やっぱり何か新しいことにチャレンジしたり、ワクワクすることを見つけて頑張る気力を持ち続けようと思います。