【痙縮(けいしゅく)と弛緩(しかん)】2022.6.12

脊髄梗塞に特化したホームページを作っておきながら、
症状の違いを発症から2年半近く経過して、理解したのですから恥ずかしいですね。笑

脊髄梗塞になって、まだ病名も分からない頃は、排泄についての心配が大きく、足が動かなくても、いつかは動くようになるだろうぐらいに思っていました。

脊髄梗塞と病名が確定してからは、自分の症状が後遺症の全てだと思っていました。退院して1年2ヶ月経った頃ホームページを作って誰かの役に立ちたいと思うようになり、詳しく調べ始めました。

しかし誰も、この病気の全体を教えてくれる人はいませんでしたし、患者自身もまた自分の身体で起こっている事しか説明できないのかもしれません。
先日Youtubeで脊髄損傷の男女が自分たちの症状が違いを話していました。

私には痙縮と呼ばれる症状はないようで、時々下半身の血管がゾワソワッとして、ピクピクと震え、少し伸びをするような事がありますが、聞いているような痙縮とは異なります。その代わりに弛緩と呼ばれる先日リハビリの先生に教えて頂いた筋緊張が弱くなっている状態があります。

筋肉は神経が正常に働いている場合、ゴムのように弾性を持ち、適度に伸びたり縮んだりして筋力を発揮することができます。地球上では常に重力がかかっており、私たちは重力に抗して姿勢を維持したり、運動したりしています。
そのため常に筋肉には適度な緊張状態(張力)を持たせておき、いつでも収縮させて、すぐに活動できる状態にしておくことが必要です。この筋肉の緊張状態を筋緊張と言います。

痙縮麻痺とは脳から脊髄までの神経の通り道が障害された場合に生じる麻痺の事を指します。
筋肉が自分の意志とは関係なく以上に興奮してしまうので、手が曲がったまま固まったり、足が伸びきって曲がりにくくなるという現象が起きてしまいます。このような状態を痙縮です。

弛緩麻痺とは脊髄から筋肉に到達する間の神経で何らかの障害が生じた場合に生じる麻痺の事を指します。弛緩性麻痺では筋緊張が低下します。自分の意志で思うように手足を動かすことができないのは片麻痺と同じですが、片麻痺の様な筋肉の異常な反応(痙縮)は見られません。
(協創リハビリテーションを考える会より引用)

私には褥瘡がありません。その代わり常にお尻を動かしていないとたまらない痛みがあります。
何が無ければ、よりいいというような比較はできません。それぞれに別の苦しみがあるということでしょう。

私にこの脊髄梗塞という病気が課せられたのは、何をしたから悪かったということではないのでしょう。もっと違う苦しみや痛みが世間には散らばっています。何事も受け止め、自分らしく生きることを心がけたいと思います。

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