【祭りに血が騒ぐけど、身体がね】2023.8.12

気持ちに身体が付いて行かないのは、年齢的なものもあるのでしょうが、いまだに自分が健常者の時のような、先に現実的な事を考えていないような、気がします。

昔から祭りのおはやしが聞こえてくると、見たいという好奇心が先に立ち、わくわくしながら音のする方へ身体が吸い寄せられていました。

去年はすぐに電動車椅子に乗り換えて、マンションの横の通りを威勢よく担ぎながら過ぎていく神輿を見上げていました。見ているだけで元気をもらえたことを覚えています。

今年はベッドの上で長下肢装具を付けようとしていた時でした。「ワッショイ!ワッショイ!」「ヨイサー!ヨイサー!」「エイサー!エイサー!」掛け声は聞いていたようで聞いてなかったみたい?笑

行きたいなーと思いながら、「もう行ってしまうから仕方ないわ」と諦めていました。ところが夫が言うには三基通ったとの事。数えていたという事は、ずっと見ていたという事で、羨ましい話ですが、夫はベランダから下を見るのが日課みたいに一日に十回位は見ています。

歩行器で立ち上がり、松葉杖まで移動して、松葉杖で歩いて窓際まで行きました。
ベランダのフェンスの向こうに神社の裏門が見えて、その前の通りに来たら見えるのになぁと、背筋を伸ばしていましたが、つま先立ちでもできれば、もう少し良く見えるのにと残念⤵

2m50㎝はあるサッシの下を見ると10cmくらいの段があります。良く考えもせず左足を乗せ、左手で窓枠をつかみ、松葉杖をバネに右足を段に乗せようとしました。とたん、バランスを崩し長下肢装具の付いた右脚を下にして、バタンと床に倒れてしましました。

幸い痛みもなくお尻も脚もあざができてる様子はありません。ビックリした方が意識としては強かったのかもしれません。どうしよう?と考え外を見ると、夫はお神輿に夢中のようです。
二重窓は密閉度が高いだけではないんですね。音も全然聞こえてない様子です。

どうせ起こしてもらうなんてできないでしょうから、まず装具を外し右足を折って側面で床をスリスリしながらベッドの方へ行きました。坐骨が当たってお尻歩きはできませんが、以前にもリクライニングシートから車椅子へ移乗する時、誤って床へ落ちてしまったので、経験済みです。

フロアーベッドを床まで降ろし、これまたプッシュアップバーに手が届かないので、ベッドの柵とベッドフレームに手をかけ、22㎝の高さになったベッドに座りました。やればできるのです。笑

車椅子に移乗して、松葉杖と長下肢装具を片付け、後はストレッチをして自主トレを終了。

後で考えてみると10cm幅の段の上に乗るのは健常者でもきつい体制だったように思います。
脳と身体のバランスは、おっちょこちょいの性格と同じで直しようがありません。

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