【実家のトイレに入れない私の対処法】2022.10.25

脊髄梗塞発症以来、3年ぶりに熊本天草の実家へ3泊4日で帰りました。車椅子でバリアフリーではない実家で、どうやって過ごすか少々心配でしたが、92歳になる母と会っておかなければという思いもありました。

弟の運転で夫と娘家族7人でレンタカーに乗り、空港から3時間以上かけて移動する上に、車高の高い座席に乗り込む時でさえ一人では無理で、婿に反対側から引っ張ってもらい、手前では弟に押し上げてもらう状況ですから、トイレにも思うようには行けません。

そこで朝からバルーンカテーテルを付けて出ました。空港の手荷物検査では、車椅子を係員が押してセンサーをくぐってくれるのですが、羽田空港でも熊本空港でも1000ccの採尿バッグをカバーしているバッグが、普通のバッグに見えるのか、「そちらもお預かりしても・・」と促され「採尿バッグなんです」と伝えると「あっ、失礼しました。」と恐縮されました。

実家へ到着すると、下の弟の力作スロープに皆感動し、車椅子のまま畳の部屋まで上がることができました。実家は下の弟夫婦が近所にいるものの、母の一人暮らしです。

居間と仏間の周りに5㎝程の段差があり廊下が囲っています。離れもまた5㎝の段差があり、母の寝室と台所は20㎝低くなっています。2階は当然上がれませんが隅々まで私が片付け掃除したので、タンスの中も押し入れの中も分かります。二度と上がれないかと思うと残念ですが。

廊下の突き当りにあるトイレに入れるかやってみましたが、車椅子も入れませんし、入り口から便器まで60㎝程あり移乗もできないと分かりました。退院した頃、私が費用を出してトイレとお風呂と洗面所をリフォームすることを提案しましたが、「私が生きてる間は大掛かりなことはしないで。」とあっさり却下されました。

ですから、お風呂も段差があり、自宅のようには行きません。何とか2日目に娘に手伝ってもらって、お風呂チェアに移乗してシャワーを浴びることができました。

さて、問題は大の方です。トイレに入れないのではと思ってやってきましたから、それは良いとして、1日に1回市民病院に連れて行ってもらえばいいと考えていたのですが、弟の提案で丘の上にある公園の多目的トイレが静かでキレイだと分かり利用することにしました。

午後3時頃トイレタイムと称して、義妹が置いて行ってくれた普通車に、私の他に娘と婿と弟が乗り込み、丘の上の公園の多目的トイレに連れて行ってもらいました。
車椅子への移乗を手伝ってくれた後は、私が用を足すまで池を囲んだ日本庭園に行ったり、眼下に広がる景色を眺めたりしてくれて、ゆっくり処理できました。(私は敵便しています)

過疎の進んだ地域ですが、公共の施設はどこもキレイに掃除され整っています。用を足して出てくると、晴天の秋、鳥の声が聞こえました。観光を楽しんだ後、車に乗り込むかのような自然な雰囲気が私に病気である事さえ忘れさせます。

一度帰れば、問題点が分かるから改善できると器用な弟が言ってくれました。次に帰った時は、もしかしたらトイレ問題も解決する何か小道具ができているかもしれません。笑

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