急性期の病院からリハビリテーション病院に転院する頃は、脊髄梗塞の最長の入院期間6ヶ月になることを覚悟していました。
けれど、リハビリを続けていく中で少し動き始めた左足と比べて、ピクリともしない右足に一生懸命色々な方法で刺激したり、動かそうと努力しても意味がない事を誰もが理解し始め、病院でのリハビリは4ヶ月弱で終了しました。
内心ではさじを投げられたのだろうか?と感じもしましたが、実際の生活の中での動作がリハビリになることは同感できました。
退院生活が始まって2年4ヶ月、訪問リハビリのPTさんに助けられながら、毎日自主トレにも励み、車椅子の目線から長下肢装具で立った時の目線も手に入れ、できることの幅がかなり広がりました。
先日ベッドルームへ歩行器で歩いて行き、クローゼットを覗いた時、かすかにこもった臭いを感じました。防虫剤は夫に買って来てもらって2ヶ月前に全て換えたので大丈夫なのですが、長く家事全般をやってきた身としては、自分で確認できるようになった事は嬉しいことです。
そこでネットで消臭剤と少し香りの入る防虫剤を買いました。
届いた商品を見て、さてどうやってセットすれば良いかなぁと考え、大きなビニールバックにそれらを入れて肩にかけ、歩行器でベッドルームへ運びました。
机の上に並べて、また考えこみました。これを一つ一つセロファンをはがし、中身がこぼれないように中ブタをはがし、クローゼットを開け、セットしなければなりません。
立つ事が出来ないのですから、ベットに腰かけ、また立って移動します。狭いベッドルームですが、4つのクローゼットと2つに分かれた衣装ダンス計6個を収納するのに結構な体力を使いました。防虫剤はまだ保管していますが、おかげでこもった臭いは取れ、さっぱりしました。
他にも、洗面所の棚をきれいにしたり、ミラーを拭いたりもできるようになって感激です。
まだ調理や皿洗いは立ってできませんが、何年かリハビリすれば、もう少し左足に力が入って安定した立位ができるようになるかもしれません。
計画している旅行の時も初めての事がいっぱいあります。色んな事を可能にすることで、行動範囲も広がり、私の闘病生活もスキルアップできると確信しています。先日油断して歩行器から転げ落ちましたが、失敗は成功の元。骨折しない程度にチャレンジしようと思います。笑